ノイローゼ2

 

hivについて調べる。

 

不安な日から2週間で症状がどうやら出るらしい。

 

その週の仕事は頭の中それでいっぱいだった。

尿道に痛みを感じたので、病院へ。

抗菌剤を処方される。

 

結果、クラミジアも淋病でもなかった。

 

次の週も頭の中はhiv

 

気付けば、履歴はhivの事ばかり。

 

2週間目、ついに症状が出る。

喉の痛み。身体の筋肉痛。寝汗。倦怠感。

ただ、熱はなかった。

 

不安になったので、一番早く検査をできる病院へ。

費用が高額になるので、三ヶ月後保健所に行ったほうがいいとのこと。

 

その週は喉が痛かった。唾液を飲み込むのもしんどかった。

 

体調が悪い故、精神的にも限界だった。

全て初期症状と思ってしまう。

 

自分の見る景色が全て灰色に見えた。

街を歩くカップル、親子、学生。

 

一度犯した過ちがこんなに自分を苦しめるなんて思ってもいなかった。

離れている家族の事を考えた。

今まで迷惑ばかりかけていて、ようやく感謝をカタチにできるようになってきたのに、、あわせる顔がない。

 

 

そんな事を思いながら毎日泣いていた。

 

会社でもうまくいっていなかった。

 

頼りになる先輩は辞めるらしいし、年上の後輩も辞める。

 

「もうどうしたら、いいんや」

 

本当にしんどかった。

 

2週間目の土曜日、たまにしているバイトをする。

フリーペーパーの配達で久々に汗をかいた。

 

日曜日、喉の痛みが殆どなくなっている事に気づく。痛みが発覚してから5日目の事だった。

 

ただ、身体がだるい。熱を測ると微熱37.4度。

自分はパニックになった。

 

その夜、インターネットのゲームで出会った友達から連絡が来る。

 

全てを話した。

 

本当に楽になった。

 

親しい友達にも話した。妹にも話した。

 

気持ちが少し晴れた。

 

未だ朝起きると憂鬱な気分で、絶望する。

 

改めて自分の弱さを知った。一人じゃ何も出来ない。

 

今は助けてもらいながら精一杯生きたいと思う。

 

いつか恩返しができるように。